【Tylecodon wallichii】 チレコドン ワリチーの実生方法について|発芽率を上げるコツと成長記録

チレコドン ワリチー 【Tylecodon wallichii】の種を入手したので実生の方法についてまとめていこうと思います。

本記事では

  • ワリチーとはどんな植物なのか
  • 実生栽培について(下処理・用土・種まき・管理・環境)
  • 発芽について
  • 育成のポイント

を実体験ベースで解説します。

ワリチーとは

実生の解説に入る前にチレコドン ワリチーとはどんな植物なのか解説します。

チレコドンワリチーはアイルランドの植物学者ウィリアム・ヘンリー・ハーヴェイ(William Henry Harvey)らによって、1862年の著書『Flora Capensis』の中でコチレドン ワリチー(Cotyledon wallichii)として初めて正式に学名が記載(命名)されました。
その後、1978年に夏に落葉するタイプなどを分けるためにコチレドン属からチレコドン属が設立され、チレコドン ワリチー【Tylecodon wallichii】となりました。

名前の由来は19世紀前半にアジアや南アフリカで標本採集を行い、カルカッタ植物園の発展に大きく貢献したデンマーク出身の植物学者・医師ナサニエル・ウォーリッチ博士(Nathaniel Wallich, 1785–1854)への献名です。

見た目は突起だらけのゴツゴツとした幹に、細長く丸みを帯びた多肉質な葉を持っています。
幹の突起は葉が落ちた跡が固く残ったもので、成長するごとに突起が形成されてどんどんゴツい見た目になっていきます。

秋冬型の植物で、日本の気候だと春~夏にかけて落葉し秋~冬にかけて葉を出して成長期を迎えます。

種の下処理

ワリチーの種はとても小さく、吸水させると種まきが非常に大変になるので吸水はさせずにそのまま蒔きます。
種が小さいので蒔いた後、土が湿っていれば勝手に吸水されます。
特に皮を剥いたりなどの下処理も必要ありません。

用土

用土はいつもの珍奇植物の土を使用します

珍奇植物の土を鉢の8割くらいまで入れて、熱湯消毒をした後その上から5mmほどの厚さになるくらいバーミキュライトを敷いていきます。

熱湯消毒はカビ・害虫の防止と用土の粉塵を落とす目的でやっています。(粉塵を流さないと腰水の水が汚れる為)
熱湯消毒後は自然に冷めるのを待つか、水で流して冷ましてから用土を使用しましょう。

種まき

種まきは種同士が重ならないように爪楊枝で1個ずつ用土の上にポン置きして蒔いていきます。
手でパーッと蒔いても発芽自体はするのですが、植え替え時に根が絡み合って外すのが大変なので丁寧に蒔いた方が後が楽です。

種まき風景は別記事のチレコドンレティキュラーツスの記事で紹介しています。

管理と環境

種まき後は霧吹きをかけて腰水で管理します。
特にラップなどはかけず、朝晩で霧吹きをして保湿して管理します。

栽培環境は屋内で植物用のライトを当てて管理しています。
種まき時期は9月の上旬、気温が約25~27℃程の環境で管理しています。

冬型植物で気温の低い時期に成長期を迎える植物ではあるものの、発芽の際にはそこそこ気温が必要なので、夏の終わりの最高温度が25~28℃くらいの時期に種まきするのがオススメです。

発芽

種まきから1週間後、発芽してきました!

今回の発芽率は1ポットにつき50粒ほど蒔いて25~30粒ほど発芽したので大体50%前後といった感じでした。

成体の姿に反して種がとても小さいので発芽したての姿もとても小さいです。
まだデリケートなので、このまましばらくは腰水で管理して本葉が出始めたら腰水をやめて乾かす→水をあげるサイクルに移行します。

育成のポイント

ワリチーを上手く実生で育てるポイントとしては

①種まき時期は夏の終わりくらい
②丁寧に種を蒔く
③用土を熱湯消毒して上にバーミキュライトを敷く

上記3つかと思います。
冬型の植物で育てにくいとされているチレコドンではありますが、ポイントさえ守れば発芽自体は結構簡単です。

「一定の温度帯を好む植物」であるため、冬はちょっとした保温と夏の間は温度が上がりすぎない・蒸れ過ぎない環境にしてあげる必要があるので難しくはあるものの、育てば特徴的な姿がかっこいい植物です。

ぜひ皆様も種が手に入ったら実生に挑戦してみてください!

それではまた!

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