パキポディウムの実生について

こんにちは、ビザプラ研究室管理人のオテロイです。
本記事ではパキポディウムの実生栽培について紹介していきます。

  1. 下準備
  2. 用土
  3. 種まき
  4. 腰水をやめるタイミング
  5. 栽培サイクル
  6. ギャラリー

下準備

まず種まきの下準備として、種子を水300mlにメネデールをキャップ半分くらい添加した希釈液に半日~1日浸けこみます。(メネデールがない場合水のみでも可能ですが、発芽率はやや下がり気味に…)

用土

次に用土についてですが、私は塊根植物実生の際はピートモス:1・赤玉土:1・鹿沼土:1川砂:0.5・ゼオライト:0.5くらいの割合で挑んでいます。
栽培用のプランターもしくは鉢に小粒の軽石を薄く敷き、上記の用土を敷いた後バーミキュライトを1cmほど被せます。用土のみでも育ちはするのですが、発芽の際は柔らかい土のほうが芽張りが良いため表層にバーミキュライトのような柔らかい土を使っています。
土を入れたら土に熱湯を注いで粉塵を流しつつ消毒をしましょう。
土を触って完全に冷めていたら種まき時です。

種まき

そして種まきの方法は土の上に置くだけで大丈夫です。
種を置いたらベントレートやダコニールなどの植物用の消毒剤を希釈して霧吹きをします。
自分は500mlの水が入る霧吹きに対してダコニール1滴で希釈してます。せっかくの種が薬害で発芽しなくなっても悲しいのでかなり薄めで大丈夫です。
あとは腰水(受け皿に水を張って鉢底から水分を吸わせること)で管理して1~2週間ほどすると発芽します。
温度は25度以上ないとなかなか発芽しないので春~夏場の挑戦がおすすめです。
置き場所は屋外なら直射日光の当たらない明るい日陰、屋内なら植物用ライトの当たる所に置きます。
風通しがいいと最高です。

大事なポイントなのですが、パキポディウムの種子はとてもカビやすいので種まきの際は丁寧に消毒して挑んだ方が成功します。
また、白い綿毛のようなカビが生えてしまった種子はやり方によっては復活することもありますが、あまり成功率は高くない上に放置しておくと他の種子をダメにしてしまうこともあるので、基本的にはカビを発見次第その種はプランターから取り除くことをお勧めします。

腰水をやめるタイミング

腰水をやめるタイミングは本葉(4枚目の葉っぱ)が出て子葉と同じくらいの大きさになったらやめています。
あまり長く腰水をやり続けると徒長してしまったり根腐れしてしまったりするので、本葉が出て光合成をする準備が整ったら腰水をやめ外に出したりしてます。
今の日本の真夏の日差しは自生しているマダガスカルよりキツイので、50~75%くらいの遮光はしてあげると元気に育ちます。(春と秋は直射日光で大丈夫。冬は屋内)

栽培サイクル

本葉が出た後は用土が乾いたら水をたっぷりあげるサイクルを繰り返します。
たまに「茎の部分にシワが出来たら水やりのタイミング」と紹介されていることもありますが、幼苗は水切れに弱く枯れてしまう危険もあり、シワが出来るまで脱水してしまうと痩せた形のまま育ってしまいます。
自生地のマダガスカルでは半年くらいの長く暑い雨期があり、その中で幼苗は育つので2年目くらいまでは用土が乾いたらバンバン水をあげてじゃんじゃん太らせましょう。
冬に入って落葉したら休眠の合図です。水やりをやめ、暖かい時期になったら水やりを再開します。

また、日照については春秋は直射日光下で夏の間は遮光をしています。
今の日本の真夏の日差しは自生しているマダガスカルよりキツイので、50~75%くらいの遮光はしてあげると元気に育ちます。(春と秋は直射日光で大丈夫。冬は屋内で植物ライトを当ててます)

パキポディウム実生はこのサイクルの繰り返しです。是非皆さんも挑戦してみてください。

ギャラリー

発芽から3か月くらいのグラキリスの株。やや幹が太くなり始めている。
種をまいて1週間後の様子。
本葉が出て外の日差しに当て始めている様子。
7月~10月の間で実生栽培した苗。半年ほどでパキポディウムらしい白い樹皮になり始める。

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