【Pachypodium inopinatum】パキポディウム イノピナツムの実生栽培について
皆様こんにちは!ビザプラ研究室のオテロイです!
今回はパキポディウム イノピナツム(Pachypodium roslatum var.inopinatum)の実生栽培についてまとめていきます!

イノピナツムとは
実生栽培について解説する前にイノピナツムとはどのような種類のパキポディウムなのか紹介します!
イノピナツムはマダガスカル中部、マハジャンガ州標高1000m~の高地に自生するロスラーツムの亜種で、ロスラーツムの亜種としては珍しい白い花を咲かせるのが最大の特徴です。

1993年に発見・1996年ごろに新種として記述された比較的新しい種類のパキポディウムで、種小名のイノピナツム(inopinatum)はラテン語で「意外な」「予期しない」などの意味があります。
いくつかの論文を翻訳して見て回ったのですが、なぜ上記のような意味合いの名前になったかの記載はなかったので不明でした。
花の色での判別について多く記載があったので、恐らくロスラーツム系統の黄色い花を咲かせると予想してたら白い花が出たのでそれが意外だったのかな~とビザプラ研究室では勝手に予想しています。
種の下処理と種まき
種はメネデール100倍希釈水に半日くらい浸けて浸水させます。
浸水後は覆土をせず用土の上にそのまま置き、ダコニールの希釈水などを吹きかけて消毒し、発芽するまで光に当てて乾かないように腰水で管理します。
(ラップはかけなくて大丈夫です)
発芽すると最初は結構ノッポに育つので、用土は根が侵入しやすいように赤玉土と鹿沼土のような粒子がある程度大きいものにするか、バーミキュライトなどの柔らかい土を上に敷いておくと根張りが良くなります。
発芽後の管理
発芽後は本葉が出るまでは腰水で水を切らさないようにしつつ、明るい日陰か植物用のライトで育てます。
本葉が出たら少しずつ日光に慣らしていきます。
(午前中だけ日光が当たる場所などに置いて調整)
1週間ほど慣らした後は午前中だけ日光が当たる場所や30~50%ほど遮光した場所などで栽培します。
日光に慣らし始めるころには腰水はやめ、土が乾いたら水をあげるサイクルを始めます。
自生地が高地の為、高温多湿な日本の気候が苦手とされていますが意外と普通に7~8月の夏場の野外でも元気に育ちます。
(ただし強すぎる日光は苦手なため、真夏は遮光が必要)
育ててみた感覚で言うと温度関係なく風のない通気のない環境が苦手な種のようで、冬場の屋内に取り込んだ際に良く枯れてしまう印象があります。

屋内で実生で育てる際には温度管理できる環境と風を作れるサーキュレーターなどがあるとより良いです。
栽培のポイント
これまで栽培してきた経験からイノピナツムの栽培のポイントをまとめると
・通気の悪い環境に弱いので室内栽培時はサーキュレーターなどで気流の流れを作る
・意外と高温多湿な日本の野外でも育つので屋外栽培でも大丈夫。
・強すぎる日光は苦手なので真夏の時期は30~50%くらいの遮光をする。
この辺りが大事ではないかなと考えております!
それ以外はグラキリスやロスラーツムなどと同じ栽培方法で全然栽培できますので、コツさえつかめば案外栽培可能です!
これからイノピナツムの栽培を検討されている方はぜひご参考頂けますと幸いです!
それではまた!