【Pachypodium】パキポディウムの発芽条件とは?

皆様こんにちは!ビザプラ研究室のオテロイです!

今回はパキポディウムなどで人気の塊根植物の種まきシーズンがやってきたということで、これから種まきをする方の為にパキポディウムの発芽条件をビザプラ研究室なりにまとめてみました!

発芽させるためのポイント

まずパキポディウムを発芽させるために必要なポイントとしては

  • 種の鮮度
  • 湿度
  • 温度
  • 日照

この4つがポイントかと考えています。
種蒔きをしてから4つのポイントさえ守っていれば意外と簡単に種から発芽させることが可能です!

種の鮮度と選び方

パキポディウムの種は採種後長期間保存されていても発芽をしてくれるのですが、どうしても時間がたつごとに発芽率は低下していきます。

そのため種を購入する際は購入するときの年度のロットで輸入されている物を購入することをお勧めします!

湿度の保ち方

4つのポイントのうち、パキポディウムの発芽で失敗しやすい要因と思われるのが湿度です。

よくアガベや他の塊根植物などの発芽を促す際に
鉢にラップをして湿度を上げるやり方を目にするのですが、パキポディウムの種子は非常にカビやすいのでラップをかけるとかなりの高確率でカビます

植物ごとのラップをかけるかかけないかはこちらの記事をご参考ください

ラップをかけると鉢の中でずっと同じ空気が停滞する状態となります。
すると湿度は保たれるのですが、時間経過とともに水分は腐敗していき細菌が繁殖していきますので当然どんどんカビやすくなります。
これが個人的にカビやすいパキポディウムの湿度管理でラップをお勧めしない理由です。

ビザプラ研究室では
水の腐敗による種の腐敗の防止

管理の手間の省略

を両立させるため、種を蒔いたら大きめのトレーに鉢を置いて腰水で管理し、朝夕に霧吹きしてあげることで空間湿度を上げて湿度管理しています!

この方法でも発芽に必要な湿度は確保できますし、ビザプラ研究室ではこのやり方で各種パキポディウムの発芽に成功しております!

種まき後トレーにポットを置いて腰水管理中
上記環境で発芽してきたパキポディウム・イノピナツム

温度について

温度は20~30℃くらいが発芽適正温度です。
一日の平均気温が上記温度以上で保てている環境であれば発芽してくれますので、種まきは5月以降をお勧めします!
高山性で他のパキポディウムと比べて低温を好む種類でも、発芽させるときは25℃以上の気温で管理した方が発芽します。

最高温度が20℃以上でも平均気温が10~15℃ですとよほど種の鮮度が良くない限り発芽は難しいです。

温度が低いと他3つのポイントをすべてクリアしていても発芽してくれないので最重要項目と言っても過言ではないです。
欲しいパキポディウムの種を手に入れたら、適正気温の季節になるまで待ってから種まきした方がかえって成功します!

日照について

好光性の植物なので種にはたっぷり光をあてましょう!
ただ適正温度の季節に直射日光に当てると種が乾燥してしまったり、時間帯によっては発芽後の葉っぱが葉焼けしてダメになってしまったりするので
屋外で管理する場合は遮光をするか明るい日陰で管理することをお勧めします!

屋内管理をする場合は植物用ライトを当てて管理してください。
日光よりも光(波長や紫外線など)が不足するので
日没後もしばらくあててあげてください!!

まとめ

以上がビザプラ研究室なりのパキポディウムの発芽条件についてのまとめです!
実績として今回の記事で紹介した4つのポイントを守って発芽に成功したパキポディウムの一覧も載せておきます!

~発芽に成功した種類~

  • パキポディウム・グラキリス
  • パキポディウム・エニグマチカム
  • パキポディウム・ブレビカウレ(恵比寿笑)
  • パキポディウム・ラメリー
  • パキポディウム・サンデルシー
  • パキポディウム・マカイエンセ
  • パキポディウム・イノピナツム
  • パキポディウム・ビスピノーサム

あくまでビザプラ研究室での栽培で着手した種類のみの起債になりますが、他の種類にも問題なく応用できるかと思います!

もしパキポディウムの発芽・実生栽培に挑戦される方は是非ご参考頂けると嬉しいです!
それではまた!

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