購入前の参考に!パキポディウム大辞典!
皆様こんにちは!ビザプラ研究室のオテロイです!
今回はパキポディウムを購入する際にどういった種類なのか確認できるように、特徴を踏まえた一覧にしてまとめていこうと思います。
本記事ではマダガスカル系のパキポディウムについて記述します。
画像が無くて恐縮ですが、宜しければ購入前の参考にしてください!
◎パキポディウム・グラキリス(象牙宮)
花色:黄色
言わずと知れたパキポディウムの代表種。
マダガスカルの中南部の高原に分布し、荒れ地や岩肌に自生している。
丸く太った球状から直立の枝が3~4本生える特徴的な見た目をしている。
綺麗な白い木肌から象牙宮の異名も持つ
◎パキポディウム・ブレビカウレ(恵比寿笑い)
花色:黄色・白色
マダガスカル中部、首都アンタナナリボ付近の地域や
イトレモ山脈、イビティ山脈などに分布。
標高1400~2000mの高地に自生している。
短く太い枝を横にいくつも出す、ずんぐりとした株姿をしている。
イビティ山脈のものとは若干株姿が違いイトレモ山脈産の物は茎の短いものが多い。
日本には昭和30年代ごろから持ち込まれ、恵比寿笑いの名称で親しまれている。
◎パキポディウム・ブレビカリックス
花色:黄色
マダガスカル中部のやや標高が高い地域原産。
花や性質はデンシフローラムによく似ているが、見た目はよりずんぐりとしていて枝の出方はブレビカウレに似ている。
◎パキポディウム・エブルネウム
花色:白色
マダガスカル中部、ヴァキナンカラトラ州でのみ確認されている種類。
標高1500~2000mの乾燥した森林や岩肌に自生している。1997年ごろに単独の主として論文記載されたが、その後ロスラーツムの亜種とされた。
◎パキポディウム・ロスラーツム
花色:黄色
マダガスカル産のパキポディウムの代表種。
マダガスカルの海岸沿いから山脈地域まで幅広く分布している。
大輪の花が咲き、木肌は滑らかな鼠色、枝が多く分岐する。地域によって変異が多く、たくさんの亜種が存在している。
◎パキポディウム・カクチぺス
花色:黄色
マダガスカル南部のトラニャオ地域の森林地帯に自生。
ロスラーツムの亜種で形や花は大きく黄色なところは非常に似ている。
ただ、カクチぺスの木肌はやや赤みがかった色特徴的な色をしている。
◎パキポディウム・イノピナツム
花色:白色
マダガスカル中部、マハジャンガ州の標高1000~1500mに自生。
ロスラーツムの亜種ではあるが、花は白く葉の形状が細長いなどかなり見た目に違いがある。
高温多湿を嫌い、日本での栽培は難しく流通数は少ない。
◎パキポディウム・ホロンベンセ
花色:黄色
マダガスカルの北部の平地~1500mの地域に自生。
最大で1.5m程にしかならない小型種。
ぽってりとした塊根部の全体から枝を伸ばし、葉には細かな毛が生えている。
ロスラーツムとよく似ているが、花が釣鐘上の特徴的な形をしているので花が咲いていれば見分けられる。
◎パキポディウム・マカイエンセ
花色:黄色
マダガスカルのマケイ渓谷にのみ自生。
2004年に発見。発見当初は独立した種とされていたが、現在はロスラーツムの亜種とみなされることが多い。
黄色く大きな花が咲くが、花の中央が白くなる。
丸く大きい塊根部から横に横に枝が広がっていく。
日本では魔界玉という園芸名が付けられている。
◎パキポディウム・タッキー
花色:黄色
デンシフローラムの園芸品種。
葉は縮れて塊根部は細い。日本国内で生み出されているが交配の経緯は不明。
◎パキポディウム・マンドリツァラ
花色:白色
マダガスカル南部、マンドリツァラ近郊に自生。
他のパキポディウムと比べると細身でトゲが多々鋭利な印象を受ける。
◎パキポディウム・ウィンゾリー
花色:赤色
マダガスカルのアンチラナナ州、マハザンガ州に分布。バロニーの変種とされており、バロニーよりも小さく塊根部が卵型になりやすい。
波打ったようなシワとチクチクとした太く短いトゲが全体にあるのが特徴。
また、バロニー同様にパキポディウムでは珍しい赤い花を咲かせるため人気がある。
自生地での環境破壊や乱獲により絶滅が危惧されている種で、日本では少数の増やされた株が流通している。
◎パキポディウム・バロニー
花色:赤色
マダガスカル北西部に分布。
1907年にパキポディウム属として最初に登録された種である。
ウィンゾリーよりも濃く深い赤色の花を咲かせる。
塊根部が壺状に膨らみ、塊根上部から長い枝が分岐する。ロスラーツムやグラキリスなどに比べて木肌はザラついた質感。
◎パキポディウム・アンボンゲンセ
花色:白色
マダガスカル北部、ナモロカ特別保護区の限られたエリアに自生する超希少種。
白い木肌に全体的に棘が見られ、葉はロスラーツム系のパキポディウムに似ている。
流通のほとんどは種子か実生の小さな株であり、大きな株を見ることはほぼない。
◎パキポディウム・デカリー
花色:白色
マダガスカル北部に分布。アンボンゲンセとはマダガスカル北部の中で南北に分かれて自生している。
岩盤や岩壁によく自生している。ぽってりとした塊根部からさらにぽってりとした枝を出す。
白い大きな花が咲く。
◎パキポディウム・ルテンベルギアナム
花色:白色
マダガスカルの西部に分布。
南アフリカに分布しているパキポディウムの中でも最大級で樹高は9mを超え、幹の直径は1mを超えることもある。
丸い塊根を作らず、縦にまっすぐ成長する。
木肌は滑らかでつるんとした印象があり白い花を咲かせる。
かつてはラメリーと同種とされていたが現在は別種として扱われている。
◎パキポディウム・ラメリー
花色:白色
マダガスカルの乾燥した地域に分布。
平地~1500mとかなり広い範囲に自生している。
全体的にトゲがあり、ルテンベルギアナムと同じく丸い塊根は作らずに縦に縦に伸びていく。
マダガスカル・パームの名で流通することもある。
非常に頑強で接ぎ木などにも向いている。
◎パキポディウム・エニグマチカム
花色:黄色
マダガスカル中央高地の標高1000m付近に自生している。
2004年に新種として記載された近年発見された種である。
形はブレビカウレによく似ていて、塊根部からずんぐりとした短い枝を出す。
6cmほどの黄色い大きな花が咲く。
日本の気候が合わないのか、実生株から現地の形に育てるのが難しいとされている。
◎パキポディウム・デンシフローラム
花色:黄色
マダガスカル中部から北西部に広く分布。
岩盤や森林地帯などの乾燥したエリアによく自生する。
広い範囲に分布するため、環境際による個体ごとの形状の差が大きく、それぞれ個性的な見た目になる。
園芸品種のハイブリッド株に交配されていることが多い。
◎パキポディウム・ゲアイ
花色:白色
マダガスカル南部に分布。
幹にはシワのような溝が多くみられ、ざらついた質感をしている。
また、ルテンベルギアナムやラメリーと同じように縦に伸びていくタイプのパキポディウムであり、樹高が10mに迫ることもある。
◎パキポディウム・ミケア
花色:白色
マダガスカルの南西部に分布。
かなり狭い範囲に分布する種で、ゲアイにとても良く似た姿をしている。
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