アガベの実生栽培について

こんにちは、ビザプラ研究室管理人のオテロイです。
本記事ではアガベの実生栽培について紹介していきます

  1. 下準備
  2. 用土
  3. 種まき
  4. 栽培サイクル
  5. ギャラリー

下準備

まず種子の下準備に水300mlに対してメネデールをキャップ半分くらい添加した希釈水に半日~1日くらい浸けていきます。
アガベはそこまで水に浸さずとも発芽することが多いので、余り気を使うことはありませんが半日経って種が1個も沈んでいないようであれば念のため1晩浸け込んでおきましょう。

用土

自分の場合、用土はピートモス:1・赤玉土:1・鹿沼土:1を混ぜたものにバーミキュライトを被せて使用しています。
正直なことを言いますと幼い苗のうちは意外と保湿性の高い用土で良く育つので、ピートモスやバーミキュライトのみでもきちんと発芽しますし育つのですが、屋外管理をするときに突然の雨でグズグズになってしまうのが難点な為ある程度水はけの良い用土にしています。

種まきの前に屋外で用土に熱湯を注ぎ、消毒と粉塵の除去をした方が後の栽培でカビや汚れとの格闘が少なくなります(必ず用土が冷めたことを確認してから種まきしましょう)

種まき

種まきは用土の上にポンと種を置くだけでOKです。上から土を被せることもしません。
また、アガベの種は他の珍奇植物と比べてかなりカビにくい為、殺菌剤とかも特には必要ありません。
種まき後は容器にラップをして密閉し、光に当てます。
高湿度高温度の中のほうが発芽しやすいので、種まきは5~8月の暖かい時期がおすすめです。
発芽が確認出来たらラップを取ります。(発芽した姿はギャラリーにあります)

栽培サイクル

発芽後は遮光した屋外か植物用ライトに当てて腰水で管理します。
葉っぱが3枚ほど出てきたら腰水をやめるタイミングです。
腰水をやめた後、植物用ライトを使用して屋内管理でも問題なく育ちます。
ですが屋外の日光と風にあてて育てた方が徒長したり葉が薄くなったりして変な形になることが少ないので、個人的には屋外管理をお勧めします。
10月くらいまでは用土が乾いたらたっぷり水やりをし、最低気温が10度以下の予報が出始めたら屋内に取り込みましょう。また暖かくなったら外に出して少しずつ水やりの再開です。

基本的にはこのサイクルでドンドン大きくなっていきます。
水のやりすぎ、光量の不足にさえ気を付けていれば初心者の方でも実生を始めやすい植物ですので是非アガベに挑戦してみてください!

ギャラリー

発芽したばかりのアガベ・チタノタFO76。以外にもニョロっとした感じで生えてくる。
2023年7月~10月までの期間で栽培した実生苗。有望な株はこの時点で葉が厚く、白いトゲを出している。
アガベ チタノタの斑入り。チタノタにも種類があり、葉が緑で短く肉厚なものを「ヴェルデ」、葉が青く細長いものを「アズール」と現地では呼ばれている。
アガベ アリゾナの実生。まだ小さい株だが白いトゲが綺麗に作られている。
アガベ 王妃雷神。刺々しさはなく、美しい葉の模様を楽しむタイプのアガベ。群生するタイプのアガベで子株がたくさん出てくるのも魅力。

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