【Pachypodium ambongense】パキポディウム アンボンゲンセの実生栽培について①
皆様こんにちは!ビザプラ研究室のオテロイです!
ついに30℃を超える暑い季節がやってきたので、冬から買い貯めていたアンボンゲンセの実生に取り掛かりたいと思います!
アンボンゲンセとは
実生栽培について話をする前にアンボンゲンセとはどのような種類のパキポディウムなのか紹介します!
マダガスカル北部のスアララ郊外にあるナモロカ特別保護区のごく限られた区域に自生しているとても珍しい塊根植物です。

名前の由来はナモロカ特別保護区の別名「Anbongo(アンボンゴ)」から来ているようです。
1924年に発見され、その後現地で自生している株を確認できていなかったのですが、1990年代に個体群が発見されました。
寒さに非常に弱く、12℃以下になると弱り始めると言われています。
また、水やりをし過ぎると徒長や根腐れを起こしてしまうなど、管理に非常に気を使う栽培の難しい種です。
花は白色で、小さいころはラメリーの実生株のような見た目をしていますが、
大きくなると白い樹皮の壺状の塊根部にトゲの多い枝を生やした美しい姿になります。
種の下処理と種まき
僕自身アンボンゲンセは初めて栽培するので、探り探りやっていこうと思います!
アンボンゲンセの種はウィンゾリーやバロニーのように種の殻が固いタイプではないため、グラキリスなどと同じように一晩ほどメネデール希釈水に浸けて浸水させてみます。
用土は赤玉土・桐生砂・ピートモスを混ぜたものを使用し、熱湯消毒して使用します。
カビさせないためにラップはせず、腰水にしてLEDに当てて管理します。
温度は僕が寝るとき以外は30℃以上をマークしています。

2週間経過
しばらく経過を見ていたのですが、全くと言っていいほど発芽しません…
まず発芽する前にとんでもない頻度でカビたり、グズグズ担って腐っていたりと発芽の兆候すら見えていない状況です。
とりあえず何が良くないのか究明するため、作業工程を色々変えてみます。
とにかくカビてしまうので、メネデール希釈液に消毒剤のダコニールを少量溶かした水で浸水させ、発芽前の腐敗を防ぎます。
土の熱湯消毒は続行。あとは今回ただのLEDで実生をやっているので、紫外線量・赤外線量が足りない可能性を考え、太陽光に切り替えてみようかと考えております!
また、入荷した種に濃い茶色の物と薄い茶色の種の2種類の種があることに気が付きました。

色味的に薄い茶色の種の方が発芽しそうだと思ったのですが、Instagramのフォロワーさんから濃い茶色の方が発芽率が良いとの情報をいただきました。
やはり今までのパキポディウムとはだいぶ勝手が違うようです…
今回の調整で発芽することを願います。
それではまた次回!
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