実生苗は休眠するのか?
どうも皆さんこんにちは。ピザプラ研究室のオテロイです!
今回は僕が珍奇植物の栽培を始めたころに疑問に思っていた「実生苗は休眠するのか?」についてまとめていきます。
実生を始めるときにはいつも植物の栽培サイクルを調べているのですが、大体の春夏型の植物の場合
「冬場は休眠するため断水気味に管理してください」という風に紹介されていることがほとんどです。
しかしその話はある程度育った実生苗であればの話で、まだまだ成長途中の発芽して1年も経っていない苗は休眠するのか?していなかったら断水すると不味いのではないか?と僕は考えていました。
そこで今年の8月くらいに種まきをした
パキポディウム・グラキリスの苗を12月現在の様子を見て休眠しているか判断していこうと思います。
ちなみに管理状況は簡易温室内でライトを当てながら10~15℃ほどで管理をしています。
まず下の画像をご覧ください。
両方とも同じ管理状況なのですが、まだ元気で新しい葉っぱも出しそうな勢いの苗もいれば、葉っぱが落ちて休眠しそうな苗もいます。
結論から言うと実生苗で発芽から1年も経っていない状況の実生苗は冬場休眠するやつもいればしないやつもいるというのが答えなのだろうと考えています。
休眠していないものは水をあげていないと幹がしぼんでしまい、水をあげると復活するという成長シーズンと同じ反応を見せ、休眠しそうなものはあまり水をあげなくてもしぼむ様子はなく、水の消費を抑えて休眠に入っている様子でした。
そのため発芽して1年以下の実生苗の冬場での育て方は「葉が落ちて休眠してたら断水、してなかったら落ちるまでは水やり」というのが正解なのだと思われます。
あくまで仮説ですが、そもそもに自生地では20度以上気温が下がることもないでしょうし休眠するということ自体がイレギュラーであり、休眠しない個体の方が自然な成長をしているのではないかと感じました。
だとすると成長が遅いといわれている塊根植物も通年通して25~30℃の環境で育てられたのならば、結構なスピードで苗木くらいにはなるのではないかと考えています。
また来年あたり温室を改良して温度をコントロールできるように出来たら今回出た仮説の実験をしてみようと思います。