【Pachypodium baronii var.windsorii】パキポディウム ウィンゾリーの実生栽培について①
皆様こんにちは!ビザプラ研究室のオテロイです!
今回はパキポディウム ウィンゾリー(Pachypodium baronii var.windsorii)の実生栽培についてまとめていきます!
ウィンゾリーの実生は自分も初めてやるので、進行状況を記事ごとで分けてまとめていきます。

ウィンゾリーとは
実生栽培について解説する前にウィンゾリーとはどのような種類のパキポディウムなのか紹介します!
ウィンゾリーはマダガスカルのアンチラナナ州・マハザンガ州のかなり狭い範囲に自生しているバロニーの亜種で、絶滅寸前の希少種となっています。

バロニーと同様に赤い花を咲かせます。
真っ赤なバロニーの花と比較するとウィンゾリーはややピンクよりの赤で、中心部が黄色の綺麗な配色をしています。
また、葉はちぢみ菜のような形の濃い緑色をしており、花が咲いていないときは葉で見分けられます。
パキポディウムの中でも小型の種類で、成長するとしずく型のコンパクトで丸い株姿になります。
成長はかなり遅く、寒さにも弱くて根腐れもしやすいということで栽培難易度はかなり高いと言われています。
また、バロニーとのハイブリッドがウィンゾリーの名前で安価に出回っていることがあるので注意が必要です。
今回はちゃんとウィンゾリーのみで分けて育てた環境の株からとれた種を入手したのでご安心ください!
種の下処理と種まき
ウィンゾリーは低温に弱いため、気温が25℃を超える5月半ばからスタートいたします。
種はメネデール100倍希釈液につけて浸水させます。
バロニーと同じく種子が固いタイプのおパキポディウムなので、通常半日のところ長めに丸1日浸けこみます。

今回の用土はちょっと新しい配合にして、ピートモス+鹿沼土+桐生砂の配合でいきます。
小粒で根張りしやすく保湿してくれるピートモスと鹿沼土、根腐れ防止で粒子が大きくて水はけが良くなる桐生砂を混ぜてみました。
また、今回は新しい試みとして小石サイズの桐生砂も混ぜ込んでいます。
根は地中の石を避けて下に複雑に伸びていくので、あえて小石を入れることで根が大きく広がると考えたためです。
例のごとく種は非常にカビやすいので、土をがっつり熱湯消毒していきます

種は土の上に置いて覆土はせず、カビさせないためにラップはかけずにダコニール希釈液を霧吹きして消毒したら腰水にして管理します!

種蒔きから2週間後
種を用土に蒔いてから2週間後、1個の種から根が出始めてきました!

いい感じに根も用土に潜り込んでくれているようです。
種子が固い分、発芽までにかなりの時間がかかると思っておりましたが意外と2週間ほどで発芽し始めてくれました。
他の種もまだカビておらず、健康なままです!
このままダコニール希釈液を霧吹きし続けて他の種の発芽を待とうと思います。
それではまた!次回の記事で!