【Pachypodium makayense】パキポディウム マカイエンセの実生栽培について

皆様こんにちは!ビザプラ研究室のオテロイです!
今回はパキポディウムの中では比較的最近発見された種類のマカイエンセの実生栽培についてまとめていきたいと思います!

マカイエンセとは

実生栽培について解説する前に、まずマカイエンセはどういった種類なのか説明させて頂ければと思います。
マカイエンセは2004年にパキポディウムの新種として発見された種で、マダガスカルのイザロ国立公園の北方50kmに位置するマカイ(Makay)山脈に自生しています。
(イギリス英語だとマカイ、アイルランド語だとマケイ・マッケイと聞こえる)

当初は独立した種として記載されていましたが、現在はパキポディウム ロスラーツム(pachypodium roslatum)の亜種として扱われています。

花は大きな黄色の花で、グラキリスに似たなめらかな樹皮を持ち、太い塊根部から横に広く枝を展開させます。
個人的な感想をいうとパッと見はほぼロスラーツムのようですが、葉が若干丸く枝が太く短い為、ややずんぐりした印象があります。

種の下処理と種まき

種の下処理と種まきは基本的なパキポディウムと同じく、メネデール100倍希釈水に半日~1日浸けこんで用土の上に土を被せずに置き、ダコニールなどの消毒剤を霧吹きで吹いて光を当てて待つだけです。
用土は赤玉土と鹿沼土を混ぜたものの上にバーミキュライトを5mmくらい敷いたもので大丈夫です。
いつものビザプラ研究室の土でも行けます!

温度はグラキリスやロスラーツムに比べてやや低い20℃くらいでも発芽しますが25℃以上の方が安定して発芽し、発芽後の成長が早いです。
そのため実生栽培を始める場合は4~5月頃に始めるのがオススメです!

発芽後の管理

発芽後の管理も基本的にはグラキリスやロスラーツムなどと同じで、本葉が出てくるまでは室内の植物用ライトもしくは遮光した日光で育てます。
本葉が出た後は少しずつ日光に当てる時間を増やしながら慣らしていきます。

実際栽培したときは真夏の日光下に晒していたのですが、意外と元気よく育っていたのでちゃんと慣らしの期間を設けてあげれば遮光なしでも元気よく育ってくれるようです。
日光下と植物用ライトでの比較栽培の結果、日光下の方が圧倒的に成長スピードが速かったので、本葉が出たらガンガン日光に慣らしてたっぷり水をあげて育ててあげた方が良いようです。

今回載せている苗は全て直射日光で育てたものです

また、実生スタートの1年目は苗の生育を邪魔しないために植え替えはせず、種を蒔いたままのポットで育てましょう!

冬場の管理

10~2月頃までの季節は成長が遅くなり、この期間に夏場と同じ感覚で水をあげると気温が低いので土がなかなか乾かず根腐れを起こしてしまいます。
そのため冬の間はほとんど水はあげず、また冷たい雨に当たったり霜が降りてしまうと枯れるので室内で管理します。

ただし樹皮にうっすらシワが出来ると水が足りなくなっているサインですので、見た目に変化が出始めたら表面の土が湿るくらいの水をあげます。

最高気温が20℃を超え始めたら成長を再開するので、徐々に水やりの量と頻度を増やしていき屋外で日光に当てて育てる管理に切り替えていきます。

育て方のポイント

育て方のポイントとしては
①種まきの季節は25℃以上の季節にやる
②本葉が出たら徐々に日光に慣らしてからガンガン日光に当ててたっぷり水をあげる(夏の間)
③一年目は植え替えをしない

以上のポイントを守りつつ、冬場の管理に気を遣えばすくすくと育ってくれるかと思います!

育ててみるとグラキリスよりも苗ごとの個体差が大きく、育てていて楽しい種類ですので皆様も是非マカイエンセの実生にチャレンジしてみてください!

それではまた!!

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