【Pachypodium bispinosum】パキポディウム ビスピノーサムの実生栽培記録
皆様こんにちは!ビザプラ研究室のオテロイです!
今回はパキポディウムの一種、パキポディウム ビスピノーサムの実生栽培の記録についてまとめていきます!
種の下処理
まずは種をメネデールを100倍ほどに希釈した水に浸けていきます。
浸けこむ時間は大体半日~1日ほど。入荷して2~3か月の新鮮な種子であれば半日で大丈夫です。
種子に切れ込みを入れる等の処理は必要ありません。
用土と種まき
まず発芽用の用土はいつものビザプラ研究室の土を使用します。
(用土の用意が面倒な方は小粒の赤玉土の上にバーミキュライトでも大丈夫ですが、植え替えが必要になるので出来れば最初から栽培用の用土が良いです)
種蒔きの仕方は基本的には他のパキポディウムと一緒で、腰水状態にした用土の上に種を置き光を当てることで発芽します。
温度は20~25℃以上ないと発芽が難しいので、出来れば初夏の時期くらいに実生を始めるのをオススメします!
発芽~1年目まで
発芽して数か月経つとビスピノーサムらしい丸っこい姿の塊根を見せ始めます。
写真の苗は去年の夏(8~9月頃?)に蒔いたものなので、大体半年くらいたった状態になります。
途中で秋冬に突入したので今年は小さめです。
2年目以降
2年目以降は5~9月くらいのシーズンの間にジャブジャブ水をあげ、日光で土を乾かすサイクルを作るとぐんぐん育ちます。
不思議なことに発芽時は地上に露出していた塊根部が、ある一定の大きさを超えると知らぬ間に地下へ潜っていきます。
本当のところは恐らく発芽時に見えていた塊根部は地上部の葉を展開する枝部分に、塊根部の下部分と根の部分が肥大化して塊根を形成していくのだと思われます。
写真の苗は初めてビスピノーサムを育てた際の物で、経験不足により植え替えタイミングを逃してポットがぎっちぎちになっています。
2年目の成長は条件が整えばかなり早いので、ある程度育ってポットが窮屈そうに見えたら夏の間に植え替えをオススメいたします。
まとめ
ビスピノーサムは他のパキポディウムと違い、塊根部を地下に作るので成長が阻害されないようにある程度大きくなったタイミングでの植え替えが栽培のポイントとなります。
1年目に植え替えをすると根が傷ついて全然大きくならないことがあったので、植え替えはある程度育った2年目の暖かいシーズンに行いましょう!
上記ポイントを守れば非常に育てやすく、見た目のかわいい丸っこい姿に育ちます!
ぜひ栽培に挑戦してみてください!
それではまた!